おはようございます、松下です。
「投資の利益のスタート」というテーマは、
これまでにも何度も触れてきたものであり、
決して1つだけではありません。
利益のスタートの要素の1つとして、
「自分の獲りたい値動きを決める」
というものがあります。
個人投資家は、
「技術や手法で利益を上げることができる」と
思い込んでいます。
なぜなら、周りに存在する投資の情報が、
みな、そのように伝えているからです。
しかし、これは正確な情報ではありません。
確かにある種の技術や手法で、
利益を上げることはできます。
しかしながら、これらの技術や手法は、
そもそも何らかの目標や目的を達するために
考案され、確認され、体系立てられたものです。
つまり、個々の技術や手法には、
それぞれの目標や目的があり、
それらは様々に異なったものです。
それらの背景を全く理解せずに、
単に「技術や手法で利益が上がる」
と思っても、それらの力を引き出すことはできません。
「自分の欲しいものと違う」と
気づいた時点で、それらの技術や手法の魅力は
崩壊します。
ここで1つ言っておきますが、
世の中に存在する全ての投資の技術や手法には、
必ず辛いドローダウンの時間は存在し、
同じように必ずデメリットはあります。
つまり、不平不満の一切存在しない、
トレード技術や手法などはありません。
このことだけは忘れずに、
いつも投資に臨むようにしてください。
話を戻して、技術や手法に、
それぞれの目標や目的が存在するのであれば、
あなた自身の目標や目的もはっきり
させなければなりません。
さてここで、
「資産を増やす」
というのは目標や目的ではありません。
むしろ義務だと思うくらいが、
ちょうど良いと思います。
ここでいう目標・目的とは、
あなたが臨む市場や商品の、
「どのような値動きから利益を上げるのか?」
という具体的なイメージであり、目標です。
これが最初に書いた、
「自分の獲りたい値動きを決める」
という意味です。
人によっては、
「デイトレで、就寝前にポジションを決済したい」
という目標を持つ人もいれば、
「2~3日の短期間で利益を上げる
トレードを繰り返したい」
と考える人もいれば、
「安値で買って、1年でも2年でも、
上昇トレンドが伸びる間は保有して、
利益を伸ばしたい」
と考える人もいます。
そして、この目標を決めるためには、
過去のチャートを見るしかありません。
なぜなら、将来起こる値動きは、
既に過去のある時点で起こっている値動きだからです。
このことは、100年前の米国金融市場で
活躍した伝説の投機家 ジェシー・リバモアも
同じことを言っています。
「自分の獲りたい値動きを決める」
これが利益のスタートです。
そして、私が見る限り、このことを行っている
投資家はほとんどいません。
だから利益のスタートを切れません。
実際、私も投資を始めて1年半、
「獲りたい値動きの目標」を決めていませんでした。
ある時、偶然「ここを獲りたい」と思うようになり、
そうして獲れるようになり、利益を上げるようになりました。
私が初めて「ここを獲りたい」と思った
値動きこそが、サイクルの転換点であり、
この思いが、私をメリマンサイクル論への
出会いへと導きました。
あなたの獲りたい値動きを、
過去のチャートの中に探してください。
それこそが、
あなたの利益のスタートです。
「これから市場で起こる値動きは、
既に市場でこれまでに起こった値動きである」
これは上記伝説の投機王「ジェシー・リバモア」の
言葉です。
毎日の「投資日記」の先に、
この事実に出会うことでしょう。